サンライズ出雲乗車記


乗車〜就寝まで

今回私が取れたシングルツインの部屋のある車両は9号車でした。



車内は木目調でモダンな雰囲気。
以前に乗ったことのある北斗星などと比べると、全体的に清潔感と新しさが格段に上です。
1998年に登場したこの電車はブルートレインのそれと比べてまだまだ現役が続けられそうな面持ち。
少し安心するとともに、北斗星などの残された寝台車の行く末が心配になります。
そんなことを思いながらも、私の泊まる個室に到着。

シングルツインはこんな感じ。



上段、下段とも一人で利用できるので、もし荷物が多ければどちらかの段におけば快適に寝台を利用できます。
また、二人利用でも、二階には狭いながらもちゃんとした収納スペースはあり、階段の部分に荷物を置いておくことも可能。
狭いとされる個室も、プライバシーは完璧だし、一人旅にはもってこいの電車だと思いました。



注意書きにもある通り、当然禁煙!
またシャワーカードは直接車掌から買えることが書いてあり安心。
北斗星では真っ先に食堂車へ行ってカードを買い、入浴時間を予約しなければ入れませんからね。



オーディオはNHK−FMのみ視聴可能。照明や暖房の強弱もここで調整できます。
以前はTVモニタもあったようですが、寝台車に乗ってまでTVなんて見たいと思わないのでむしろなくなってサッパリしたんじゃないですかね。

また、サンライズ出雲には個室内にコンセントがついているので、
現代のスマホやモバイルPCなど、充電必須アイテム満載の旅でも心配はいりません。
まぁ本来は書いてある通り、電気シェーバー用のコンセントなんですが・・・。



部屋でくつろいでいると車掌が回ってきました。
このタイミングでシャワーカードを無事ゲット。
カードは310円、タオルセットが200円、〆て510円で入浴に必要なものが買えます。安い。
中身はこれ。タオルと歯ブラシ。歯ブラシがついていたのは嬉しかった!



この時点で時刻はすでに22時半。早々に就寝したいのですが、仕事終わりの汗も一刻も早く流したいので、
さっそくシャワーを浴びに向かいます。
北斗星のように予約制じゃないので、当然順番待ちで並ぶはめになりますが、確実に入浴できるのでこっちの方がありがたい。

シャワー待ちの間横浜に停まったので、ホームの人々を眺めてみます。



物珍しげな視線をくれるサラリーマンたち。別世界にいる我々は優越感に浸れます。
この日常からかけ離れたことを実感できる瞬間が、醍醐味の一つと言えるのです。

順番が来てシャワー室へ。



中にはちゃんとドライヤーも装備されています。髪の長い女性でも安心。
ここにシャワーカードを差し込むことで利用可能となります。



時間は6分だけど、北斗星同様、止めておくこともできるので、男性にはむしろ6分は持て余す長さ。
サンライズ出雲にはちゃんとボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられているので用意する必要はありません。



限られた時間内で、無事身体を清めることが出来ました。
風呂上りに一杯いけるように、自販機も完備されています。



アルコールは・・・各自で用意しましょう。
シャワーに入ってしまえばあとはもう寝るだけです。
発車時間の遅いサンライズ出雲では夕食は乗る前に済ませてくるのが基本。
乗車後は速やかに眠りの態勢に入る準備をするべきです。
寝ている間に目的地へ近づけることが、寝台車最大のメリットなんですから。


起床〜到着まで