サンライズ出雲乗車記


計画〜乗車まで

私は毎年年明け最初の連休(成人の日にかけてのアレですね)で温泉一人旅に出かけています。
それは年末年始に休みもなく働き続けた自分へのわずかばかりのご褒美。
疲れ果てた肉体と精神のリフレッシュのために、ここぞとばかりに贅沢をするのが楽しみなんです。
で、去る2013年の冬のこと。来年の行先はどこへしようか考えました。
自分の中に行ってみたい温泉地はいくつかあったのですが、その中でも山陰にある玉造温泉は憧れの一つでした。
で、玉造温泉に行くならぜひ移動手段として採用したかったのがサンライズ出雲。
無類の寝台列車好きの私ですが、今まで経験したことがあるのは北海道方面へと行く北斗星のみ。
東京駅から西へ向かう寝台車は未経験でした。
自分に贅沢を尽くすのなら、サンライズ出雲乗車は外せない条件と言えました。

だからもし切符が入手できなかったら、この旅行の計画そのものを見直すつもりで全力で切符獲得へと動きました。
幸い自分の中である程度の旅のプロットが出来上がったのは、予定のひと月以上前。
寝台列車の切符獲得に必須と言われる1か月前の予定作成は完了していたのです。
そしてちょうどひと月前、時間的には発売開始の10時は過ぎてしまったものの、
会社の昼休みにみどりの窓口へ駆け込み切符を無事に入手することができたのです。
獲れた時の喜びは、寝台列車マニアなら誰もが共有できるであろうワクワク感に包まれたものでした。

そして迎えた当日。東京駅でサンライズ出雲が入線してくる瞬間を今か今かと待つ自分の姿がありました。



時刻は21時30分過ぎ。東京駅9番線にはこれから旅へ出発する人々の姿しかありません。
みんな一様に楽しそうな表情。それはそうでしょう。
わざわざこのご時世に寝台車に乗ることを選んだ人たちですから。楽しみじゃないなんて嘘です。
そして21時48分、ついにサンライズ出雲が入線してきました。



待ちかねた人々による無数のフラッシュを浴びて入ってくる電車。
興奮が最高潮に達した瞬間でした。



これからよろしくね、サンライズ出雲。


乗車〜就寝まで