北斗星乗車記〜北斗星に乗って北海道旅行へ行こう!〜


到着・北斗星の旅総括編

朝食を終え、部屋に戻りトイレを済ませ、荷物をまとめたりしている間に、
列車はとうとう目的地に近づいてしまいました。
今回、終点の札幌ではなく、目的地に近い南千歳で降りるので、
フルコースの16時間と言う長さは体験できませんでした。
その辺もあるのか、なんだかあっと言う間に時間が過ぎてしまったなと言う感じです。
正直これでもまだ物足りない。
どんだけ電車が好きなんだと思われそうですが、
数日続けて乗車する長距離列車とかに憧れを抱かずにいられません。
それだけの思いにさせてくれる、北斗星はやはり偉大と言うことなのでしょう。

北海道に入ってから、各地で北海道に新幹線を!みたいな看板を見かけました。
確かに道民にとってそれは悲願かもしれません。
だけど、私からすれば、それは北斗星衰退に繋がる道なんじゃないかと危惧してしまうのです。
全盛期、3本あったダイヤは今ではたったの一つです。
1日1運行だけです。
もし、北海道新幹線が開通したら頭の固いJRは北斗星をも潰しかねない。
私にはそう思えてならないのです。
大好きな寝台車をもうこれ以上減らさないでくれ・・・それは痛切な願いです。
例え新幹線がいつか通っても、北斗星は残して欲しい物ですね。

感傷的になりながらも列車は南千歳に着きました。

これからが本当の旅のスタートです。
しかし、私はすでに今回の旅の半分以上が終わってしまったとさえ思いました。
だって北斗星に乗ることが最大の目的だったのですから。
北斗星の旅はやっぱり楽しかった。またいつか絶対乗りたい。
今回乗ってみて、改めてそう思えたことに感謝します。

2008年8月25日 自宅にて


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