はじめに『ブログ全盛の時代だからこそ』

最近では、検索エンジンで目的の語を検索すると、
引っ掛かってくるのはたいていがブログの中で使われた言葉です。
それだけブログがメジャーになった証拠なのでしょう。

私がネットを始めた99年頃は、まだブログをやっている人はほとんどいませんでした。
個人の日記サイトがあったとしても、レンタルホームページのWEB日記であって、
それらは検索エンジンに引っかかりにくい面がありました。
当然、検索結果で出てくる感じも、今のそれとは大きく異なりました。
その頃は検索=ホームページを探すこと、という面が大きかったはずです。

あの頃、自分のホームページを持つことは、
ネットに慣れてきたことを示す一つのステータスでした。
自分でHTMLを書いて、自分でコンテンツを決めて。
使えそうな素材を探したり、それらをFTPでアップロードしたり。
大変な作業でしたが、やりがいは大きかったはずです。
そうして作られた個性溢れる個人ホームページが本当に多くありました。

しかし時代の流れの中、ブログというものがメジャーになり様相は大きく変わります。
更新に手間のかかるホームページよりも、
誰でも手軽に出来るブログはより多くのネットユーザーに受け入れられました。
ホームページ作成は敷居が高かった人も、ブログならば簡単に作れてしまうのです。
そして自分のページを作ってやりたいことは、たいがいブログでかたがついてしまうのです。

必然的に個人ホームページは姿を消していきます。
そうしているうちに、検索エンジンで何かを調べた時も、
個人サイトはヒットしなくなっていきます。
出てくるのは、ブログ、2ちゃんねるのスレッド、WIKI系のページ、そんなのばかりです。
あの頃の個性溢れる個人サイトはどこへ消えてしまったのでしょう。

そんな私も今では立派なブロガーの一人です。
個人サイトからブログへ移った張本人です。
だけど私はブログへ移行する時も、ホームページを削除することはしませんでした。
せっかく苦労して作成した物なのだから、
サーバーのサービスが終了するその日まで残しておきたいと思ったのです。
放置も出来ませんでした。
サービスの終了が近づいてきた時には、別の場所を使って応急処置的に引っ越したりもしました。
それがこのサイトです

そして今、ブログ全盛のこの時代だからこそ、個人サイトをむしろ盛り上げていこうか、
そんな風に思いつつあるのです。
時代に逆らうのも悪くない。
長年凍結していたこのサイトの更新頻度が最近多いのも、そんな気持ちからなのです。

久しぶりなのでなかなかアイデアもわきません。
コンテンツの充実もなかなかうまくいかないでしょう。
でも、悩みながらも更新した時に感じる気持ちは、あの頃とまったく変わっていないのでした。
ブログで日記を更新した時とはまったく違うのです。
やっぱりホームページ作成って良い
この裏Wonderful Daysで、何が出来るのかわかりませんが、
忘れたくない気持ちの再確認という面だけでも、ここは存在する価値があるはずです。

苦労して産み出したホームページは我が子も同然。
殺風景で何もありませんが、ここは私にとっての原点なのです。


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